糖尿病とともにその人らしい人生を
糖尿病は食事療法、運動療法、薬物療法が治療の柱となっています。「医師の指示通りこれらの治療を行えば血糖値は改善し合併症が予防できる」と医療者は簡単に言うかもしれませんが、これらを継続して実行していくことは、そう簡単なことではありません。
3日くらいなら頑張れるかもしれません。でも、長続きさせることはなかなか大変です。100%の力でずっと頑張っていると疲れてしまいます。時には休みたくなる時もあれば、「今は仕事が大事」「子育てが大変」という時期だってあります。それが人生なんだと思います。
医療者の中でも私たち看護職は、患者さんたちに療法の指示を守ることを強要するのではなく、患者さんの生活の中に療法をどう組み込むことが可能か、継続するためにはどんな工夫が必要かを患者さんと一緒に考え、糖尿病とともにその人らしい人生を歩めるよう支援することが重要な役割と考えています。